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カメラ1つで競馬依存解消!私が競馬場で馬券を買わなくなった理由

【投稿者コラム】

20歳の頃、大阪へ出かけたついでに場外馬券売り場へ立ち寄った私、当時始まったばかりの馬連の1点買いをしたところ、900円の配当があり、3000円が27000円になりました。いわゆるビギナーズラックというやつですね。

その後は大阪や京都へ出かける度にちょこちょこ馬券を買うようになりました。本来買い物に使う予定のお金も馬券に費やすようになりました。それなりに当たっていたので大きく損をすることもなく。

やがて馬券の魅力に取りつかれて、週末(特に日曜日の大レースが開催される日)は競馬場へ通うようになりました。前日から興奮して楽しかったです。やっぱり競馬は競馬場で見るに限る!と思いました。その後新しいタイプの馬券も多く出てきて、とにかく週末の競馬場が楽しくてしょうがなかったです。一時期は土日朝から最終レースまで競馬場で過ごしていました。

転機になったのが、身体を壊して入院、退院したころでした。
競馬場へ通うこともままならず、PCや携帯から簡単に馬券を購入することができるようになり、競馬場どころか場外馬券売り場でさえ足が遠のきました。前日に買えたりするので、酔った勢いで額も増えていき、競馬場で楽しんでいたころと違う感じで競馬と関わるようになってしまいました。週末にはコンビニで専門誌を買うついでにネット銀行への入金を済ませたり。何となく義務のような遊び方になっていました。

酷い違和感を覚えたので、ネットの予想大会など無料で遊ぶ期間を設けてみました。情報に溢れていて、いくら投資してどのくらい戻ってきたかなど、様々なデータが一目瞭然で、続けても続けても回収率が100%を超えることはありませんでした。私の競馬予想では、大きくは負けないけど、激しく勝てることもないと悟りました。
自分の投資データというあまりにも冷静な判断を見てしまい、競馬の熱がすっかり冷めてしまいました。

その後もG1などの大レースをテレビで見たりしていましたが、お金を賭けることはしなくなりました。

そうこうしているうちに、デジタルカメラの全盛期になってきて、カメラを買ってみたらこれが楽しくて。好きなものを撮るうちに、そうだ!久しぶりに競馬場へ行ってみよう!という気持ちが湧いてきて、阪神競馬場で撮影(それほどうまく撮れなかったけど)してみたら、新しい競馬の魅力に気づいてしまいました。
今もときどき撮影のために競馬場を訪ねますが、馬券を買うことはなくなって、ひたすら写真撮影をしています。
レース、パドック、競馬場の風景など、馬券だけを楽しんでいたころには気づけなかった景色がいっぱいあります。食事をしたり、素直に競馬場が楽しくて、何よりも次のレースの馬券を買うための時間の余裕の無さから解放されたことが大きな変化でした。

最近は、また機会があれば馬券を買ってみたいなと思っています。
ゆっくりと座り込んで1レースだけ予想して、写真が上手く撮れた子の単勝でも買ってみようかなと思ったりします。

長い年月をかけて、新しい競馬の楽しみ方、たしなみ方、奥深さを知ることができた経験談でした。